記事掲載 いせさき新聞
朝早く目が覚めてしまう、熟睡感がない、なかなか寝付けない、夜中に何度も目が覚めるなど不眠で悩む日本人は推定一千万人以上と言われています。特に今年は地震、津波、放射能汚染、倒産、失業など多くの困難に直面して、多大なストレスを抱え、不安な気持ちで暮らしている人も多いと思われます。
気温の低下と空気の乾燥は風邪やインフルエンザに対する抵抗を弱める要因になります。これからの風邪のシーズンを前に手軽にできる予防に板藍根があります。板藍根とは菜の花に似た黄色い花をつける植物で、タイセイやホソバタイセイと呼ばれる植物の根っこです。感染や炎症を伴う症状を抑えて解毒する働きがあります。
秋は「実りの秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」というように、いずれも健やかでよい季節を表しています。特に爽やかで涼しくなるこの時期は体を動かすには最適です。最近ではジョギングやハイキング、山登りなどを楽しむ人も増えてきました。これからは各地でマラソン大会なども多く行われます。
様々な原因によって、血液の流れが悪くなった状態を、漢方では瘀血(おけつ)と呼びます。瘀血が進むと血栓が形成されやすくなります。瘀血の一般的な原因は運動不足、ストレス、喫煙、脂っこい食事、飲酒過多、睡眠不足、肥満、慢性病、加齢などが挙げられます。症状としては、肩こり、手足の冷え、頭重、むくみ、関節痛、肌荒れ、高血圧、耳鳴り、手足のしびれ、物忘れなどがあらわれます。
腎虚とは、疲れやすい、体力低下、貧血気味、血色不良、食欲低下、肌・目・口などの乾燥感(ドライシンドローム)、不妊症、血行不良が原因で起きる生活習慣病などの老化を伴うものをいいます。「腎」とは泌尿生殖器以外に内分泌系や免疫機能などの働きも含まれ五臓六腑の根源ともいうべき重要な臓器とされています。
お肌や皮膚病についてこれまでお話ししてきました。ところでなぜアトピーなどの難治性の皮膚疾患がこれほど増えたのでしょうか?特に昔はアトピーのようなアレルギー性疾患は少なかったのに戦後を境に急激に増え続けています。先進国でこれらの病気が多く見られることも特徴的です。
一般に感情を「喜怒哀楽」と言いますが、漢方では「七情(怒・喜・思・悲・憂・恐・驚)」と表します。この七情のほとんどがマイナスな感情ですが、これを過度に受けすぎたり、体調がよくないとわずかなストレスも「情志失調」につながります。
アトピーなど慢性化しやすい皮膚病の発症原因を、漢方では「素体不足」「情志失調」「外感邪気」の3つが主と考えます。
「素体不足」とは体に弱っている部分があるということで、肌は内臓の鏡と言われるように、胃腸虚弱で皮膚に栄養や潤いが行き渡らなかったり、便秘で老廃物が溜まりがちになると皮膚の状態を悪化させます。また遺伝的要因も考えられます。
一般に肌の水分量は加齢とともに減ってきますので、お年寄りの乾燥肌はよくみられます。赤ちゃんのしっとりしたもち肌は女性の憧れといわれてますが、最近では老若男女を問わず乾燥肌は意外に多いようです。私もかなりの乾燥肌でエアコンの乾燥した空気がとても辛く、乾燥が進むと突然痒みが発症し、かき出すとなかなか痒みが止まらなくなります。
「皮膚は内臓の鏡」と言葉があるように、漢方では五臓六腑の状態が顔色やお肌に表れると考えています。一般の方でも家族や知人の顔色で元気の有無などがなんとなくわかりますよね。これと同じように漢方でも肌荒れ・にきび・吹き出物・湿疹・シミ・目のクマ・赤ら顔・ヘルペスなど、皮膚に表れる症状や部位などから五臓六腑と気・血・津液の状態を推測します。
まだまだ寒さが厳しい冬真っ只中ですが、春が待ち遠しい人も多いと思われます。その一方で、春先は花粉症に悩まされて憂鬱になる人たちもいます。花粉症はアレルギー疾患のひとつで、鼻や目、気管などの粘膜に対する花粉の刺激により症状が現れます。花粉症になると、鼻水・くしゃみ・鼻づまり・目のかゆみや喘息が悪化する方もおられます。
立て続けに出る咳、布団に入ると咳き込む、突然起こる空咳、切れにくいしつこい痰、などの咳は大変辛いものです。咳・痰には細菌やウィルスなどの病原体やホコリ・花粉など異物から身体を守り、浄化する働きがあります。一時的なものであればいいのですが、長引くと非常に体力を消耗していきます。中には喘息のような呼吸困難になったり、動悸・息切れなど心臓にも大きな負担を与えます。
「発熱は自然治癒力ありがたい」 いきなり変な川柳で申し訳ありません。子供の頃はよく熱を出していた人でも大人になると熱を出すことが減り、出ても38度くらいまでで39度以上の高熱が出ることはそれほどありません。
今年は猛暑で寝苦しい夜が続きました。睡眠不足が続くと疲労の蓄積、集中力の低下、憂鬱感、肌荒れ、食欲不振、免疫力の低下など様々に影響があり、これから迎える季節の変わり目に体調を崩しやすくなります。このように寝つきが悪かったり、夜間に何度も目が覚めてよく眠れない、朝目覚めにくいという相談や睡眠薬の副作用を心配されて漢方薬で改善したいという方も多く見られます。
エアコンの使いすぎは体温調節機能を低下させることがあります。漢方では体の皮膚や粘膜などに張り巡らせた衛気(バリア)が外的要因(細菌、花粉、ほこり、暑さ、乾燥など)から体を守っていると考えます。この衛気は常に快適な環境にいると弱まっていき、免疫異常が起こると思われます。
暑くなってくると、やる気が出ない、食欲減退、動悸、息切れ、めまい、疲れやすい、顔や手足がほてる、眠りが浅い、のどがやたらと渇くなどの症状が出やすくなってきます。特に、屋外などで作業する方はたくさん汗をかき、水分とエネルギーの両方を消耗します。そんな方におすすめなのが中国では点滴にも使われている生脈散です。
梅雨になると湿度が高く洗濯物がなかなか乾かなかったり、部屋干しして洗濯物が臭くなり易かったりと、最近洗濯などを手伝うようになった私は家事の大変さを思い知らされております。ところで、この時期に痛みの相談が増えます。冬にも多いのですが、湿度が高くなるこの時期も痛みが起き易くなります。腰痛、膝痛、坐骨神経痛、手足のしびれ、こむら返りなど。
先日、旧友に会ってカフェに入りました。メニューを選んでいると、彼はメニューを遠ざけるように見ているので、「おいおい老眼か?」と言ってひとしきり老眼の話で盛り上がりました。近眼の私は普段眼鏡をかけていますが、最近本や新聞を読むときに眼鏡をはずしていることに気がつき、私もそろそろ老眼が始まったかと軽いショックを受けました。
漢方薬の効能に「血の道症」というのがあります。言葉自体知らない人も結構いるようです。血の道症とは簡単に言ってしまうと、婦人病です。最近、お薬の添付文章に「血の道症・・・月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現われる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことを示します」と注釈が入るようになりました。
ドライマウスとは唾液の出が悪くなり、口やのどが渇きやすくなった状態のことです。頻繁にお茶やお水を飲む、夜間にも起きて水を飲む、空咳が出やすくのど飴が手放せない、パンやクッキーなど乾いたものが食べづらい、口中がネバネバするなどの症状があります。ひどくなると舌がひりひり痛くなったり、味覚障害、感染症、口内炎、口臭なども引き起こします。
私の20代の頃は一人暮らしが長く、食生活は野菜不足で栄養バランスが悪かったせいもあり、かなり不健康な状態でした。特に辛かったのが頭痛・肩凝りでした。頭痛薬は常用しており、コリも慢性的で銭湯や家電売り場などでマッサージ器を見つけると必ずかかってしまうほどで、その頃は自宅にマッサージ器が欲しくて仕方がありませんでした。
私の父は最高血圧が頻繁に200を超えるほどの高血圧でさまざまな症状を抱え、病院から薬を山のようにもらって帰って来ていました。入院することもしばしばで、よく見舞いに行った事を覚えております。私が以前勤めていた病院には循環器科があり、降圧剤が出されている処方箋をたくさん見ました。
漢方には、日頃から四季に合わせて病気から体を守る季節の養生法があるのをご存知ですか?漢方には「肝・心・脾・肺・腎」の五臓六腑の考え方と物質のすべては「木・火・土・金・水」に属するという五行説が基本にあります。この五行説から季節に合わせて養生していくのが漢方季節養生法です。
不妊の原因は、世間的には主に女性に問題があると考えられがちですが、実際は、女性だけに原因がある場合が約40%、男性のみ、もしくは男女共に原因がある場合が約45%とされています。つまり半数以上は男性側にも何らかの問題があり、その場合を『男性不妊』と言います。
「赤ちゃんがほしい!」「なぜ、私は妊娠できないの?」と不妊で悩む女性が先進国を中心に増えており社会問題の一つにもなっていますね。西洋医学では、着床障害や無排卵など主に卵巣機能を中心に治療を行うため卵巣切除やホルモン調節をすることが多いようです。中医学の考え方は、それ以外に体全体の状態をみて行きます。
日本人の3人に1人は耳鳴りを感じ、65歳以上になると3割近くの人が耳鳴りで苦しんでいるという報告があります。 人が音を聞くには、音を耳に集め、外耳道、鼓膜を経て中耳を通り、そして蝸牛のような形をしている内耳へ伝わり、さらに脳に送られて音を感じます。病的な耳鳴りは周囲が賑やかにも関らず耳鳴り音が聞こえる場合です。
6月に入ってから日本全国では猛暑日が増え、気象庁によれば7月4日からの1週間に熱中症で救急搬送された人が、全国で前年の約5倍にあたる4520人にも上り8人が死亡したという報告がありました。国は広い範囲に高温注意情報を出して夏バテや熱中症に注意を呼びかけています。
前回、現代病の代表的な狭心症に関して、中国で研究・開発された漢方薬「冠心Ⅱ号方」について触れました。そして、日本で商品化された「冠元顆粒」は、発売されて20年経ちますが、この間、多くの日本の医師や大学教授が冠元顆粒の臨床応用や薬理研究をされております。今回はそれらいくつかをご紹介しましょう。
前回、様々な病気と関係する事として「瘀血は万病の元」というお話を書きました。狭心症等は「瘀血」と深く関わりのある代表的な病気です。その「瘀血」を改善するには血液をサラサラにする事が大切だと言うお話は前回の通りです。
最近、テレビや健康雑誌などでも「瘀血(おけつ)」とか「瘀血体質」という言葉が多く浸透してきましたね。
血液には全身に栄養分を運び、体の老廃物を回収する働きがあり、血液がサラサラと流れる事が健康の基本ですね。血液の流れが滞っていたり、汚れていたり、流れにくくなっている状態を中国医学では「瘀血」と言います。
皆さん、初めまして。これから皆さんに「漢方知恵袋」として健康に役立つ話を書いていきたいと思います。さて、この春先は花粉症で悩む日本人が多くなります。花粉症は日本人特有のもので中国に花粉症はありません。ただ、他の要因、例えば、ほこり等が原因で同じ症状になる人はいます。これらはアレルギー疾患の一つです。


