vol16 ストレスと皮膚病

ストレスと皮膚病

 一般に感情を「喜怒哀楽」と言いますが、漢方では「七情(怒・喜・思・悲・憂・恐・驚)」と表します。この七情のほとんどがマイナスな感情ですが、これを過度に受けすぎたり、体調がよくないとわずかなストレスも「情志失調」につながります。

かねみつまさのりの漢方的生活 例えば、思い悩んで考えすぎると五臓の「脾」を損傷して消化機能が低下し肌の艶が悪くなりシワができ易くなったりします。悲しいことや憂鬱なことが多いと「肺」を痛め元気がなくなり、肌がカサカサして顔色も悪くなります。

 アトピー性皮膚炎などの慢性皮膚病の発症原因の一つに「情志失調」というのがあると前回お話しましたが、様々なストレスによって心が穏やかでない状態のことでしたね。特に春は季節の変わり目であり、新年度による環境の変化なども加わり「情志失調」をお越しやすい時期でもあります。

 中には春休みや連休などを利用して海外旅行に行かれた方がうそのように症状が良くなる事があります。ストレスの多い日常から開放されただけでこれほど症状が軽快することに本人も驚くことがあります。ところが旅行から帰ってきて日ごろの生活に戻るとあっという間に症状が悪化してしまいます。それほど「情志失調」が大きな影響を与えていることがうかがえます。

 また皮膚病はそれ自体がとても大きなストレスになります。かゆみで神経の休まる暇が無いほどでイライラで眠れぬこともしばしばですし、顔など外に見える皮膚病は人目が気になり憂鬱でとても気が滅入ります。

 漢方では五臓を整えることで「情志失調」を和らげ、気持ちを穏やかにする漢方薬を併用することで随分効果が上がります。また、各々が自分にあった気分転換を見つけることができるといいですね。

H23年04月22日付

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