vol5 認知症予防は活血と補腎!

認知症予防は活血と補腎!

 前回、冠元顆粒は脳組織を保護し、認知症モデルの情緒不安定や攻撃行動などに対しても抑制効果があることを紹介しました。これは福岡大学副学長の藤原道弘教授が研究した結果です。

トンセンホの漢方知恵袋 日本人の85歳以上の4人に1人が発症する認知症は、中医学では大きく分けてその原因は2つあると考えます。一つは、血の流れが滞る「瘀血」の状態で、脳への血流不足による血流障害。物忘れ、頭痛、手足のしびれ、肌・舌の黒ずみなど瘀血の症状がある方は、血液循環の改善が大切です。二つ目は、脳の働きと深い関わりのある腎精が不足する「腎虚」の状態です。中医学では「腎精は髄を生み、髄が脳を維持している」と考えます。腎虚になると脳の機能が低下するばかりでなく、骨や歯がもろくなり、排尿困難などの様々な老化現象が現れます。「腎虚」には補腎薬という参馬補腎丸や杞菊地黄丸などの漢方薬があります。

 認知症の主な原因物質であるアミロイドβ蛋白の沈着は、20年以上かけて徐々に増えるため、これが生活習慣病と密接に関連している事が判っています。つまり50歳代からの生活習慣病予防が認知症予防にも繋がります。また、糖尿病があると認知症の発症率が倍増するとの疫学的データも示されました。治療の分野は医師の領域ですが、予防医学は漢方の得意分野でしょう。これらの分野で「冠元顆粒」や「補腎薬」が重要な役割を果たす事は、数々の薬理実験結果が証明しています。また、最近の冠元顆粒の薬理研究では海馬部が保護され老化促進マウスの学習記憶障害が改善されることが分かっています。

 富山大学和漢薬研究所の横澤先生は慢性腎臓病CKDの予防には、生活習慣病予防が必須で、特に糖尿病性腎病にならない事が大切であると訴えておられます。認知症にせよ、CKDにせよ、予防法は全く同じで、今後、漢方の「補腎と活血」という考え方が認知症やCKDの予防と症状改善に益々期待されましょう。

H23年06月17日付

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