vol7 夏バテに補気養陰

夏バテに補気養陰

 6月に入ってから日本全国では猛暑日が増え、気象庁によれば7月4日からの1週間に熱中症で救急搬送された人が、全国で前年の約5倍にあたる4520人にも上り8人が死亡したという報告がありました。国は広い範囲に高温注意情報を出して夏バテや熱中症に注意を呼びかけています。

トンセンホの漢方知恵袋 夏バテは、夏の暑さや湿気による自律神経系の乱れや汗の流れに起因して現れる全身の倦怠感・思考力低下・食欲不振・下痢・便秘、時に頭痛・発熱・めまい等症状は様々です。この時期、中医学では天から下へ降下する「暑気」と地から上へ蒸発する「熱気」が合わさってできた暑熱が身体に入り「正気」を消耗させると考えます。「正気」を失うと免疫力・抵抗力が落ち、脾胃・心肺がそれに対応できなくなり、元気がない、やる気が出ない、微熱、多夢、不眠、食欲がない、胸が苦しいなど夏バテの症状が現れます。更に酷くなると痩せてしまうこともあります。

 また、汗は体内の津液から変化した水分であり大量に失うと、津液(正常水分)が不足し五臓の働きが弱くなります。つまり、中医学的に夏バテは、暑熱による体内の「水分」と「気」が不足する「気陰両虚」という状態のことを言います。

 体に必要な水分と気を補うことを「補気養陰」と言いますが、その代表的な漢方薬に麦味参顆粒があります。麦味参顆粒の成分である人参は免疫力をアップし元気を出す働きがあり、麦門冬は津液を補充する効果、そして五味子は気と津液が漏れないようにする働きがあります。

 高齢者や多忙なサラリーマン、汗をかきやすい方などは、この麦味参顆粒を上手に利用して、熱中症・夏バテ予防、食欲不振、肉体疲労などに役立ててみてはいかがでしょうか?養生法としては、十分な休養を取り、ビタミンやタンパク質が豊富な豚肉や大豆・魚、野菜などの食品をバランスよく摂る事が大切です。そして体を冷やす冷たい飲み物は控えるようにし、小まめに水分補給を心がけましょう!

H23年08月19日付

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