vol21 漢方薬による血液サラサラ総合療法

漢方薬による血液サラサラ総合療法

 様々な原因によって、血液の流れが悪くなった状態を、漢方では瘀血(おけつ)と呼びます。瘀血が進むと血栓が形成されやすくなります。瘀血の一般的な原因は運動不足、ストレス、喫煙、脂っこい食事、飲酒過多、睡眠不足、肥満、慢性病、加齢などが挙げられます。症状としては、肩こり、手足の冷え、頭重、むくみ、関節痛、肌荒れ、高血圧、耳鳴り、手足のしびれ、物忘れなどがあらわれます。

かねみつまさのりの漢方的生活 漢方薬は瘀血を改善するために、非常に有効な治療の一つです。瘀血体質を大きく6つに分ける方法があります。

 ①元気不足の気虚タイプ・・・血液をめぐらせる「気」のパワーによる血行不良。*高麗人参、黄耆、など気を補う漢方薬を用いる。

 ②血液不足の血虚タイプ・・・赤血球や白血球、血小板、血漿などが不足して老廃物の回収や栄養の運搬が十分できなくなります。*当帰、熟地黄などの血を補う漢方薬を用いる。

 ③冷え・寒がりの陽虚タイプ・・・冷えることにより血行が悪くなり、血行が悪くなることで、また冷えるという悪循環になります。*肉桂、鹿茸、冬虫夏草、附子などの陽を補う漢方薬を用いる。

 ④体液不足の陰虚タイプ・・・体内の潤い不足により、オーバーヒートしやすく血液がドロドロになります。*麦門冬、生地黄などの陰を補う漢方薬を用いる。

 ⑤イライラの気滞タイプ・・・ストレスで血管が緊張して、伸縮力が悪くなり、血液が流れにくくなります。*木香、香附子、柴胡など気のめぐりを良くする漢方薬を用いる。

 ⑥ヘドロがたまった痰湿タイプ・・・体内に余分な水分や脂肪がたまって、血管などにこびりつき血流を悪くしている。*山査子、五行草、半夏など痰湿を取り除く漢方薬を用いる。

 このようにタイプに分けてそれぞれの体質を改善するものと瘀血をサラサラにする漢方薬を組み合わせることで相乗効果が生まれます。

 瘀血は万病の元です。脳卒中、心筋梗塞、認知症、人工透析など重症化を防ぐためにも漢方薬をおすすめします。

H23年09月23日付

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