朝早く目が覚めてしまう、熟睡感がない、なかなか寝付けない、夜中に何度も目が覚めるなど不眠で悩む日本人は推定一千万人以上と言われています。特に今年は地震、津波、放射能汚染、倒産、失業など多くの困難に直面して、多大なストレスを抱え、不安な気持ちで暮らしている人も多いと思われます。
また、現代人はパソコン・携帯電話・テレビ・ゲームなどディスプレイからの光線により脳に強い刺激を受けており、寝る時間になっても脳の興奮が冷めず、自然な眠りに入れない人が増えています。漢方では、このようなストレス・心配事・情緒の不安定・ディスプレイなどの不自然な刺激が五臓六腑の機能を失調させて不眠に繋がると考えています。不眠に伴いやすい症状に焦燥感・イライラ・多夢・動悸・驚きやすい・のぼせ・胸苦しい・不安感・気持ちの悪い汗・寝汗・口渇・めまい・頭痛・肩こり・健忘・耳鳴・手足のほてり・息切れなどがあります。
西洋薬では安定剤・睡眠導入剤などが処方されますが、漢方薬ではこれらの症状に使われるものを安定薬といいます。精神安定・鎮静の効果があります。安神薬は西洋薬のように半強制的に鎮静させたり、睡眠させたりするものではないので、即効性には欠けますが、心身のバランスを徐々に改善していき、不眠に伴う様々な症状を緩和して自然な眠りのサイクルを蘇らせます。
睡眠薬などは寝る前1日1回の服用が原則ですが、漢方の安神薬は1日3回服用したりと1日に複数回服用することが一般的です。昼間服用しても日中眠くなったりフラフラしたりする心配もなく、習慣性もないところが漢方薬の利点です。
気温の低下と空気の乾燥は風邪やインフルエンザに対する抵抗を弱める要因になります。これからの風邪のシーズンを前に手軽にできる予防に板藍根があります。板藍根とは菜の花に似た黄色い花をつける植物で、タイセイやホソバタイセイと呼ばれる植物の根っこです。感染や炎症を伴う症状を抑えて解毒する働きがあります。板藍根は中国では「各種ウイルス疾患に対して効果が期待できる植物素材」として注目されております。
2002年、中国でのSARS流行時に「ウイルス抑制」と「熱症状抑制」として幅広い年齢層に用いられました。中国ではインフルエンザ以外にも耳下腺炎・帯状疱疹・肝炎などのウイルスを原因としている諸疾患にも使われています。
イボの治療にはハトムギ(ヨクイニン)が有名ですが、頑固なイボには抗ウイルス作用のある板藍根を併用することで効果が上がります。また板藍根の植物の葉は大青葉といい、これから取れる色素は大黛(たいせい)という生薬で、潰瘍性大腸炎によく使われております。板藍根を使ったお茶などが十数年前から日本で発売され、今では色々なメーカーが取り扱うほど日本でもメジャーになり、風邪のシーズンには予防に板藍茶を習慣にする人が増えてきました。店頭で板藍茶のおかげで風邪を引きにくくなった、引いてもひどくならなかったなどのお声をたくさんいただいております。
ただ今、オカゼリ薬局では手軽に服用できる板藍根のノド飴のサンプルを差し上げておりますので、お気軽にお申し付け下さい。
H23年12月23日付