漢方お悩み相談室 其の六 不妊症④

漢方お悩み相談室 其の六 不妊症④

H22年8月号

Question・・・不妊治療で精子が少なく運動率も弱いと言われましたが、主人は病院に行きたがりません。漢方薬で何か良いものはありますか?

Answer・・・近年話題の草食系男子は、男性的な性格が失われつつあるだけではなく、生殖能力にも影響が出ているというデーターがあります。また、環境ホルモンの影響で男性不妊が増えています。男性不妊の障害は次のように分けられます。

うまくいかない精子と卵子【性機能障害】
 男性の場合、一般的な定義は「性欲・勃起・性交・射精・極致感(オーガズム)のいずれか一つ、またはそれ以上が欠如するか不十分なもの」。勃起障害(ED)は性機能障害の中に含まれる。

【造精機能障害】
 男性不妊の原因のうち約8割を占める。精液中に精子が一匹もいない無精子症・数が少ない乏精子症・数は正常だが運動率が悪い精子無力症などの症状があり、原因は風疹・生活習慣など。脳下垂体前葉から分泌されるプロラクチンというホルモンの値が高くなり過ぎても造精機能に障害が出る。また、前立腺肥大になると、尿管が細くなり精液中の精子の数が減少するのでよく治療を。

【精路通過障害】
 男性不妊の一割弱の原因と言われており、副性器の発育障害や精子の通り道である精管にトラブルがあることを言う。閉塞性無精子症・精巣上体炎・逆行性射精などがある。

 男性不妊は腎臓・副腎・ホルモン系・免疫系を指す「腎」の働きと深く関係しているため、「腎」を補い回復させる漢方薬の「補腎薬」がおすすめです。最初は奥様が1人でもいいので相談に来て下さい。じっくりと話を聞いた上で、ご主人の症状によって補腎薬をおすすめします。 


(執)高崎漢方薬局 小山内暎代先生

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